【Marathon】遊んだ感想|丁寧で遊びやすいが、期待していた方向とは違った

Marathon ゲーム感想

Marathonをプレイしたので、ひとまず現時点での感想を書いておく。

とはいえ、まだそこまで長時間遊んだわけではない。今後プレイを重ねれば印象が変わる可能性はあるし、あくまで今の時点で感じたことのメモに近い内容である。

先に結論を言うと、本作はストレス要素をかなり丁寧に取り除いた作りになっており、その点には好感が持てた。
一方で、自分が期待していたゲーム体験とは根本的に違っていた、というのが正直な感想でもある。

Steamストアページでは、Marathonは「PvPvEサバイバル脱出型FPS」と説明されている。
こう書かれると、多くの人はEscape from Tarkov(以下、EFT)を連想するのではないだろうか。少なくとも自分はそうだった。

また、「APEXみたいなEFT」といった紹介も見かけたので、本記事ではEFTやAPEX Legendsとの比較も交えながら書いていく。

いいところ:マルチプレイの煩わしさをかなり丁寧に潰している

まず良かったのは、マルチプレイで発生しがちな煩わしさがしっかり軽減されているところだ。

たとえば味方とのタスク共有や、確キル後でも蘇生が可能な点など、協力プレイ中のストレスを減らす方向の調整が随所に見える。
単に簡単にしているのではなく、煩わしいだけで面白さに繋がっていない部分を見極めて改善しようとしている印象があり、このあたりは好感が持てた。

EFTはどうしても不便さや厳しさが前面に出やすいが、本作はそこを現代的に整えている。
気軽に遊びやすくしたい、間口を広げたい、という意志が感じられる作りである。

よくないところ:ソロで遊ぶにはかなり厳しく感じた

一方で、個人的に気になったのは、ソロで遊ぶには厳しいゲームだと感じたことだ。

NPC敵は硬めで数も多く、戦闘が長引きやすい。そうなると当然ながら漁夫を受けやすくなる。
さらに、後述するが戦って消耗したぶんを補うための物資にも余裕があるとは言いがたい。

結果として、「あまり戦いたくない」「あまり漁りに行きたくない」という気持ちになりやすかった。
もちろん、上手いプレイヤーであれば話は変わるのかもしれない。だが、少なくとも自分の感触としては、EFT以上に積極的に動くことのリスクが高すぎるように思えた。

この手のゲームは、リスクがあるからこそ面白い面もある。
ただ、そのリスクが緊張感よりも先に割に合わなさとして見えてしまい、厳しく感じた。

MarathonはAPEXっぽいのか|操作感はそこまでAPEXではない

MarathonはしばしばAPEXっぽいと語られているが、個人的にはキャラクターの操作感そのものがAPEXに近いとはあまり感じなかった。
おそらくこれは、スピーディーな移動や撃ち合いというよりも、
3人パーティで行動すること、そして漁夫が発生しやすいことを指して「APEXっぽい」と言われているのだろう。

なので、APEXのような移動や撃ち合いを脱出シューターで楽しめるのでは、と期待すると少し印象が違うかもしれない。

自分が求めていたのは、もう少しメリハリのある脱出シューターだった

自分はMarathonに対して、どちらかといえばソロでもある程度遊べて、気軽に触れるEFT系タイトルを期待していた。
だが実際には、かなりパーティプレイ前提の設計になっていると感じた。

野良を含めてのパーティプレイになると、どうしても最大公約数的な動きになりやすい。
つまり、「今回は少しいい武器を持って戦いにいこう」とか、「今回は戦闘を避けてタスクに集中しよう」といった、プレイごとのメリハリが出しにくいのではないかと思う。

その点、EFTでソロプレイするなら、今回は攻める、今回は漁るだけ漁って逃げる、今回はタスク優先、といったプレイの濃淡を自分で作りやすい。
そのため、結果として飽きにくく、緊張感も楽しみやすかった。

ルートシューターとして見ると、漁る楽しさはやや薄い

もうひとつ気になったのは、漁る楽しさが弱く感じられたことだ。

EFTでは、NPCであるScavなどの敵を倒せば、相手の装備や弾薬をそのまま使えることがある。
もちろん毎回まともな装備が手に入るわけではないが、なんとか現地調達しながら脱出を目指すというやりくりの面白さがある。
その場では使えなくても、持ち帰った強い弾薬を活かせる銃をあとで整える、といった楽しみがある。

一方、Marathonでは拾うものが換金アイテムやハイドアウト系アイテム中心で、
その場で戦力に直結したり、今後の装備を整える計画に繋がるような物資を漁る楽しさは薄めに感じた。

ここであらためて思ったのは、EFTの複雑な弾薬システムは面倒なだけではなく、
ルートシューターとしての面白さの一端を確かに担っていたのだな、ということだ。

そう考えると、自分がダッコフを楽しいと感じていた理由のひとつも、弾薬を拾ってやりくりできる感覚にあったのかもしれない。

気軽に遊びたくて触ったのに、結局「EFTでいい」と思ってしまった

自分は別に、ゲームは難しいほど面白いと思っているタイプではない。
むしろ今回は、EFTほど重くなく、もう少し気軽に遊べる作品を求めてMarathonに手を出した。

しかし実際に触ってみると、EFTのほうが明らかに難しいゲームであるにもかかわらず、EFTでいいかなという感想になってしまった。

これはMarathonが悪いというより、自分が期待していた方向と違っていた、という話なのだと思う。

おわりに|Marathonは丁寧な良作だが、Better-EFTではなかった

ここまで良くない点を多めに書いてしまったが、Marathonが丁寧に作られた良作であること自体は間違いないと思う。

ただ、自分はそこにBetter-EFTのようなものを期待してしまっていた。
実際には、MarathonはEFTを洗練させた作品というより、もっと別の方向を向いたゲームなのだろう。

EFTはEFTで、難しさ以前にさすがに不便すぎるだろうと思うところがたくさんある。
だからこそ、そのあたりの不便さをほどよく削りつつ、脱出シューターならではの緊張感や漁りの楽しさはしっかり残した作品が、今後どこかから出てきてほしいと思っている。

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